「筋肉ついてますよね～」というのが、最近よく（特に生徒さんから）言われる言葉である。ヨガを教えているときは、脚のポジションとかがよくわかるように、ピッタリするボトムを着用しているせいだろう。言っている人は、基本的にほめてくれている場合が多い。別にムキムキではないし、ぜい肉もお腹周りや二の腕にしっかりついている。でも、自分自身でも、今年の秋頃ポーズをしているところをデジカメで撮ってみたら、脚が（特に太もも）が結構しっかりしているのにびっくりした。たくましい脚だった。いきなり、こんなになったわけではないけれど、「最近特に筋肉ついてきたよね」と昔からの友人にも言われたっけ。

　
　「ヨガをやると痩せるのか？」、何度聞かれたことだろう。一瞬間をおいた後、「う～ん、1週間に1回だけだとね～。食事も気をつけないとね、そんなすぐには痩せないと思うけど・・・。」とあまりにも正直に答えてしまう。自分自身も、ヨガをやって短時間ですごく痩せましたということはない。10年強というスパンで見れば、ヨガをやる前より8キロくらいは痩せた。昔はずいぶん太っていたので、今はちょうど標準サイズになった。でも、ヨガだけで痩せたわけでもないと思うし、均せば1年に1キロ未満である。正確には、8年くらいで3、4キロくらいやせて、ここ4年くらいでまた3、4キロ痩せた。数週間で数キロやせたことは無い。でも、15年前とは体型的な見た目は全然違うらしい。過ぎてみればあっという間でも、15年って長い時間である。
　昨日の飲み会でも上記のような話になり、「ヨガって痩身というよりも、調整って感じがしますよね。」とある人が話し、「痩せるよりも、引き締めるって感じが近い」と別の人が言う。私も自分の実感から同感である。それに、太っていても、きれいにポーズをする人は多いし、そのポーズの美しさに痩せている、太っているは全く関係がない。痩せているからといって、美しいわけでもない。
　海外のヨガ本をみてみると、きちんとヨガを練習している人がモデルになっている写真は、やっぱりみんなしっかりした太ももである。少しは近づいているのかなと、ちょっと立派な太ももになってきたらしい私は、何とも複雑な気分で眺めたりしている。昔、海外で1人で旅行していたときに、出逢った外国人から「勇敢ね～」とよく誉められたときを思いだす。女性らしい形容詞とは縁がない誉め言葉が似合う人間として順調に成長しているようである。ハハハ。