フェルデンクライスメソッドはまだまだ知名度が低い。10年前に較べれば、日本国内にプラクティショナーも増え、プラクティショナー予備軍も増えたので、その頃に比較すれば広まったと言えるけど・・・。
それでも日本語で「フェルデンクライス」と検索すると、ずいぶん多くのサイトやブログなどがヒットするようになった。私のようにホームページを作っている人もいるし、レッスンを受けた人が感想を載せていたりもする。

 
英語で「feldenkrais」「atm」などで検索すると、いろいろなサイトがヒットする。その中で実はレッスンの音声ファイルも案外見つけることができる。10分程度のちょっとだけ体験の短いものから、フルレッスンまである。私はたまにそんなのもやっている。
でも、残念ながら日本語では私は見つけられていない（もしも、あったらすみませんっ！！許してください！）。

 
フェルデンクライスの本は何冊が発行されていて、その中にレッスンも載っているんだけど、正直読みながらレッスンをするのは辛いし、読む行為に邪魔をされてＡＴＭをちゃんと味わうことができない。誰かに読んでもらえればいいけど、読み手がＡＴＭに慣れていないと、レッスンのペースはつかみにくい。

 
ちょっとでも何かが引っかかった場合、すぐに行動に移す人もいるし、様子見をする人もいる。フェルデンクライスと言うわけがわかんなそうなものに対して、興味があるんだけど何千円（1レッスンは大体1000円～3000円くらいが多い）も出してレッスンを受けに行くのをためらう人もいると思う。

 
もしもＰＣで実際にレッスンを体験できれば、フェルデンクライスって「こんな感じなのか」というのがおぼろげにイメージできて、それが実際のクラスに行くきっかけになるかもしれないと考えた。

 
それで2009年5月10日に新潟市で行ったフェルデンクライスワークショップの一部を、講師の許可を得てホームページで公開することにした。公開したレッスンはフェルデンクライスの中でも知られている（？）ＡＴＭである骨盤時計に関連するものにした。
講師の大宮チエ子さんのレッスンはシンプルで、とってもＡＴＭらしいＡＴＭだ（へんな言い方だけど）。言葉も指示もはっきりしていて（宮城県のイントネーションはあるけど）わかりやすい。そんな材料もあったので、この企画を実行に移すことが出来た。
もちろん、そのときの参加者はお金を払い受けたレッスンだ。でも、今そのレッスンを公開することによって、当時そのレッスンを受けた人にも面白い体験を提供できると考えられるし、これはそのワークショップの一部を切り取ったものなので、その日一日のワークショップを受けた体験とは別物だ。

 
また、プラクティショナーは、参加者の様子を見ながら言葉をかけていくので、録音されている言葉はその時の参加者に向けている言葉だ。だから、音声ファイルでやるのと、実際にレッスンに行き、そこのプラクティショナーから直接言葉を聞いてやるレッスンは違いが出てくる。

 
音声ファイルを公開することがフェルデンクライスの深い森への入口を広げることになればと願っている。
興味が沸いたり、レッスンが面白いと思ったり、ちょっとやってみようかなと思ったら、ぜひお近くのプラクティショナーを探して、実際のレッスンに参加して欲しい。またプラクティショナーに寄ってＡＴＭの雰囲気も変わってくるのでそんなのも楽しめると思う。

 
プラクティショナーが近くにいない場合は、レッスンＣＤを購入することもできるので、そんなんでやってもらってもいい。
ＰＣの音声環境がある人はぜひＡＴＭオンラインレッスンを試して楽しんで欲しい。
詳細はホームページをご覧下さい。
→からだレッスンmove