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楽に歩きたい(2)

パート先には天気がよければ自転車、雨や雪の場合はバスで通っている。

先日バスで行った、帰りは晴れていたので歩いて帰ることにした。

昨年自転車が駐車場でパンクしてたことがあって、

そのときは自転車を引きながら帰ってきた。

 

それ以来の歩き。履物は歩きやすいブーツ。

歩き出して思い出した。

昔も足の甲が時々痛くなったことを・・・。

今回は左足の甲だけが痛くなった。

靴が合わないのかなあ~とも思ったけど、

それだけでもないらしい。

 

歩いているときに、腰の辺りの動きが左右で結構違う。

 

帰り道は徒歩で40分くらいだった。

 

楽に歩きたい (1)

昨年頃からたまに海まで散歩したりする。

家から海まで片道20分くらい。関屋分水沿いの道を歩く。

歩くと大体右脚の脛骨と腓骨の関節の辺りが痛くなる。

近位脛腓関節の周辺。痛くて歩けないとかそういう痛みではないけど、

歩き始めてしばらくすると、その辺がいつも少し痛くなる。

右脚の鼠径部も時々痛くなることがある。

そこはぴりっとする痛みが走る感じ。

 

そんなことを昨年の夏にトレーナーのエラット先生のFIを受ける際に伝えた。

 

FIは最初から痛みに直接アプローチすることはない。

そのときに気がついたことなどがいくつかあって、

そういえば最近は前みたいに右脚のその辺がすぐに痛くなることはなくなった。

 

呼吸に聞いてみる

自分のからだの状態を客観的に認識できない場合は少なくありません。

私達は自分の普段の感覚が基本になっています。

例えば立位で足を腰幅くらいに開き、

左右の足に均等に立ってみてといった場合、

四つん這いで左右の膝に同じ重さが乗るようとしてといった場合、

自分が普段立っている足の方により乗った状態で中心を決めてしまう

ということが少なからず起こります。

 

こちらから指摘をすると驚き、

実際に私が力をかけてみると、

自分が最初にいた場所よりも安定感が増すことに驚いたりします。

 

骨がうまく立つ場所にいることは、

その状態での体験がほとんどないために、

最初は少し変な感じがすることもあるようです。

自分としては中心ではなくて、

より右に乗っていたり、左に乗っていたり感じます。

普段右に乗っている人は左にすごく乗っている気がします。

 

立位で骨盤を立てて、ほぼ骨で立つような位置に調整した場合は、

ほとんどの人が前かがみになっていると感じます。

けれども周りで見ている人は、そんなことには感じません。

より背が高くてすっきりした印象を持つ場合が多いのです。

 

ヨガクラスでやる場合は、ATMやFIの結果でそうなったのはないので、

本人はすぐに普段の姿勢に戻ってしまうことが多いのですが、

感覚だけでも感じてもらいたいのと、

どこから動くかで動きやすさが違うことを感じる機会になります。

自分の姿勢を客観的に感じることは難しいのですが、

動きやすさの違いは多くの人が感じます。

 

それからほとんどの人がわかるのが自分の呼吸の深さです。

小学生でもはっきりと違いを言います。

 

どう立っているかで呼吸は全然違います。

楽に立っているなら呼吸は自然に深くなります。

 

フェルデンクライスのレッスンでは、

息を止めていないか、呼吸は楽にしているかと

呼吸に注意を向ける指示をよくします。

 

自分の姿を見ることはできませんが、

普段の生活でも呼吸を目安にすることは

1つの方法だと思います。

 

膝や肘

腕を上げるときに、肘の存在が薄い人は少なくない気がします。

腕を上げると言っても、自分の状態や腕の上げ方もいろいろあるので、

ざっくりした印象です。

膝も歩行中はあまり意識されていない気がします。(痛い人は違うと思います)

 

ところが腕を伸ばすとか、脚を伸ばすといった場合には、

膝や肘周りの筋肉がとてもがんばる人は多い気がします。

膝や肘が上手に使えると、いろいろと楽になる場合が多い気がしています。

 

私は左膝を昔痛めているので、今でもその影響が残り、

脚の太さも違います。左ひざも時々痛みます。

元々膝周りのテンションがとても強く膝は過進展でした。

膝がやわらかく使えていれば、大学生のときに、

膝の怪我が悪化しなかったのではないかと思いますが、

そのときはそんなことはかけらも考えたことはありませんでした。

 

からだの使い方という概念が自分の中に生まれてきたのは、

やはりフェルデンクライスメソッドに出会ったからなのだと思います。

 

肩が楽になる

最近ヨガクラスが終わった後によく聞く気がします。

昔よりもよく聞く気がしています。

ここ数ヶ月、かなりしつこく生徒がどう四つん這いになるかに

取り組んでいます。

多くの人が腕や肩周りや背中に力が入っているので、

それをしないようなやり方をあーしたり、こーしたり探っています。

 

肩周りをよく動かすということではなく、

腕や肩、背中によけいな力を入れないことで、

肩甲骨も動きやすく、首も楽になります。

 

余計な力を入れたままで、肩周りを動かしても、

肩が楽になるということはあまりないと思います。

 

四つん這い、楽になりました

フェルデンクライスのレッスンでは四つん這いや四つ足になるレッスンがたくさんあります。

けれども、大人の大部分の人は普段の生活で四つん這いになることはほとんどありません。

 

 

赤ちゃんの頃はなんの問題もなくハイハイをしていてはずなのに、

大人になると四つん這いが楽ではない人は少なくありません。

腕がすぐ疲れてきたり、手首が痛くなったりするみたいです。

そういう場合は、腕や背中ががんばりすぎていたり、

体をうまく支えていない場合が多いように感じます。

 

四つん這いが楽でない人は以下の方法をお試しください。

(前の投稿の動画も参考になります)

骨で立つ感じで丁寧に膝立ちをします。

膝立ちで頭が背骨や骨盤、大腿骨で支えられいる状態です。

そこから背中や腕を柔らかいままで股関節を曲げて、

柔らかい手を床に置きます。

そして手の位置を整えます。

 

うまくできると四つん這いでも骨盤、背骨、頭がつながっています。

頭から骨盤のつながりがあれば、

腕は楽になっています。

 

今日のクラスで丁寧に四つん這いをしてもらったら、

手首が痛くなくなったとIさんが話していました。

(丁寧にやる前は手首が少し痛かったようです)

 

クラスではこのようなことを丁寧にやっています。

その人その人の動きの癖やパターンにも注意を向けています。

 

ヨガクラス、フェルデンクライスのレッスンとも生徒募集中です。

ご興味がある人は、ご遠慮なくお問い合わせください。

ヨガクラスのスケジュールはこちらをご覧ください。

ヨガクラススケジュール

自分の体をより丁寧に味わいたい方は

フェルデンクライスの個人セッション(FI)がおすすめです。

 

伸ばそうと思っているのに短くなっていませんか?

私達は動きの準備をいろいろやっています。

フェルデンクライスのレッスンはそのことをよりはっきり感じることができます。

フェルデンクライスのトレーニング中に動きの最初だけやりますという指示がよくありました。

今はその意味がよくわかります。

想像以上に私はいろいろやっています!!

 

ヨガのときも脚を伸ばせという指示に昔の私はとても力を入れていました。

伸ばそうと思って、力をいれて短くしているのです。

だけど当時の自分には、そのことを区別することはできませんでした。

なぜなら30数年間(当時)そのやり方しか知らなかったからです。

他のやり方があるということを想像さえしていなかったと思います。

 

動き始めようとしているときに、

息を止めていないか、

お腹を固めていないか、

肩があがっていないか、

首をかためていないか、

腰に力をいれていないか、

背中に力が入っていないか、

太ももはかたくなっていないか、

膝は何をしているか、

手に力をいれていないか、

あごに力がはいっていないか、

歯や舌はどうなっているか、

額に力がはいっていないか、

 

などなど注意してみると面白いと思います。

無意識でやっていることなので、

丁寧に観察しなければ認識することはできません。

 

これはからだが勝手にやっていることではなくて、

自分自身がやっていることです。

 

無意識に働きかけることは簡単ではありませんが、

動きのパターンが変われば、それは自分のものになります。

ストレッチみたいに止めれば元に戻るような種類のことではありません。

 

無駄な準備をやめることは

何をするにもとてもパワフルなことです。

 

 

手のひらは床に着くものだった

この前の投稿でいつもと違うやり方でダウンドッグをしてもらったことを書きました。

ざっくり言うと、腕の緊張が少ない状態からダウンドッグをしました。

そのときの生徒の手をみると、

床にぺったり着いています。

後で聞くと、床に吸いついているように感じたと言っていました。

別に床にちゃんと手をつけようとは思っていなかったはずです。

 

ダウンドッグをすると、手のひらの親指側が浮きやすくなる人は少なくありません。

腕や肩に余計な力が入っていなければ手はつきやすいし、

逆に手に力が入っていれば腕や肩も緊張します。

 

柔らかい腕は、床と関係がつくりいやすく、

楽でよりしっかりポーズができます。

腕が長くなる分、脚はより伸びる形になるので、

脚はそれまでよりもきつくなります。

 

軽く感じる体験によって、それまでが重かったことがわかる

昨日のヨガクラスのときに、

休むポーズで腕を長くしてもらいました。

ストレッチというよりも背中から伸びる長い腕を意識してもらう。

手が肩から離れていくことで肘も伸びる。

それを見ていたときに、ダウンドッグのときも

こんなふうに腕が伸びればいいなとふと思い、

そこからダウンドッグをしてもらったら、

今までよりもとても軽くて、背中が楽だったと言われました。

それまでも苦しそうには全く見えなかったけど、

生徒達が自分で感じる感覚はかなり違いがあったみたいです。

 

その感覚を経験して、今までは重かったことがわかりましたと話していた。

ほんとうにその通りです。

今まで普通だと感じていたこと、こんなものだと感じていたこと、

自分では楽だと思っていたこと、力を入れているつもりはなかったこと、

そういうことは案外普通ではなかったりします。

力はいろいろなところに結構入っています。

 

そして変わる可能性は誰でも持っています。

 

やっていることをはっきり感じるとそれを変えることが出来る

仰向きで右腕を立てて、その右腕を天井方向に少し伸ばすというシンプルな動きの

フェルデンクライスのATMを自分で先日やっていたときの話です。

 

右腕を少し伸ばそうとすると、左背中の腰部分が短くなりました。

えっ?何でこんなところが短くなってるの?

えっ?私何をしているの?

動きの最初に腰で何かをしています。

腕や肩を少し動かすだけなのに。

 

試しに左腕を立ててやってみたら、そのときの右側は短くなりませんでした。

 

骨格で動きを考えてみると、

仰向きで右腕を伸ばすと左側に重さがかかっていくので、

左側は床に近づくはずです。

 

こんなところに余計な力が入ってた~~~~。

何回かやってみます。確かに力が入っています。入っています!

ちゃんと入っています。やってます!!やってたよ~。

自分ではっきり認識しました。

 

少し休み。

 

その後で、そこは短くならないで、長くなるよ~、

左の腰は静かにしているよ~と

右肩から左腰までの背中が長くなるイメージで、

右肩から左腰に何かが流れるようなイメージで、

動きの最初だけ何回かやってみました。

何回かやって、力が入らなくなりました。

 

力が入らなくなると、その後はもう力が入りにくくなりました。

その方が右腕も動きやすくなります。

 

余計な力を入れていることを、自分ではっきり認識したことで、

力を入れることを止めることができました。

 

フェルデンクライスのATMレッスンは、

こんなふうに自分の動きを観察することがレッスンの肝です。

 

最初は何をしているのかよくわからない場合が多いと思います。

動きは小さくても、使えるようになると、とてもパワフルなレッスンです。