私達は動きの準備をいろいろやっています。
フェルデンクライスのレッスンはそのことをよりはっきり感じることができます。
フェルデンクライスのトレーニング中に動きの最初だけやりますという指示がよくありました。
今はその意味がよくわかります。
想像以上に私はいろいろやっています!!
ヨガのときも脚を伸ばせという指示に昔の私はとても力を入れていました。
伸ばそうと思って、力をいれて短くしているのです。
だけど当時の自分には、そのことを区別することはできませんでした。
なぜなら30数年間(当時)そのやり方しか知らなかったからです。
他のやり方があるということを想像さえしていなかったと思います。
動き始めようとしているときに、
息を止めていないか、
お腹を固めていないか、
肩があがっていないか、
首をかためていないか、
腰に力をいれていないか、
背中に力が入っていないか、
太ももはかたくなっていないか、
膝は何をしているか、
手に力をいれていないか、
あごに力がはいっていないか、
歯や舌はどうなっているか、
額に力がはいっていないか、
などなど注意してみると面白いと思います。
無意識でやっていることなので、
丁寧に観察しなければ認識することはできません。
これはからだが勝手にやっていることではなくて、
自分自身がやっていることです。
無意識に働きかけることは簡単ではありませんが、
動きのパターンが変われば、それは自分のものになります。
ストレッチみたいに止めれば元に戻るような種類のことではありません。
無駄な準備をやめることは
何をするにもとてもパワフルなことです。