仰向きで右腕を立てて、その右腕を天井方向に少し伸ばすというシンプルな動きの
フェルデンクライスのATMを自分で先日やっていたときの話です。
右腕を少し伸ばそうとすると、左背中の腰部分が短くなりました。
えっ?何でこんなところが短くなってるの?
えっ?私何をしているの?
動きの最初に腰で何かをしています。
腕や肩を少し動かすだけなのに。
試しに左腕を立ててやってみたら、そのときの右側は短くなりませんでした。
骨格で動きを考えてみると、
仰向きで右腕を伸ばすと左側に重さがかかっていくので、
左側は床に近づくはずです。
こんなところに余計な力が入ってた~~~~。
何回かやってみます。確かに力が入っています。入っています!
ちゃんと入っています。やってます!!やってたよ~。
自分ではっきり認識しました。
少し休み。
その後で、そこは短くならないで、長くなるよ~、
左の腰は静かにしているよ~と
右肩から左腰までの背中が長くなるイメージで、
右肩から左腰に何かが流れるようなイメージで、
動きの最初だけ何回かやってみました。
何回かやって、力が入らなくなりました。
力が入らなくなると、その後はもう力が入りにくくなりました。
その方が右腕も動きやすくなります。
余計な力を入れていることを、自分ではっきり認識したことで、
力を入れることを止めることができました。
フェルデンクライスのATMレッスンは、
こんなふうに自分の動きを観察することがレッスンの肝です。
最初は何をしているのかよくわからない場合が多いと思います。
動きは小さくても、使えるようになると、とてもパワフルなレッスンです。