記憶力の本とクラスの内容

「記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方」
池谷裕二著 講談社ブルーバックス
記憶について、一般向けに書かれた本。数日前に読み終えた。下記に一部抜粋。
P214~P216「・・・・学習の手順をきちんと踏めば、より早く覚えられるという脳の性質も重要です。・・・一見、遠回りに感じるかもしれませんが、しっかりと学習手順を踏んだほうが失敗の数も少なくてすみます。ですから、いきなり高度なことに手を出すよりも、基礎を身につけてから少しずつ難易度を上げていったほうが、結果的には早く習得できるのです。・・・(中略)
 ・・・つまり、ある事象の仕方を覚えると、ほかの事象に対する理解の仕方までが上達するのです。・・・・(中略)
 こうしたことからも、脳が記憶するときには、記憶の対象となる「事象」を記憶するだけでなく、事象の「理解の仕方」も同時に記憶していることがわかります。「法則性」を見つけ理解することが、記憶においても重要なポイントであることはすでに述べましたが、一つのことを記憶すれば自然と、ほかのことの法則性を見出す能力も身につくというわけです。つまり、記憶には相乗効果があるのです。・・・・」
 おお~、今の私のヨガの練習法はこういうことだと思った。数年前から某先生がつくった型を中心に練習をしていて、基本的に1年間はいつも同じ動きをしている(その先生のワークショップが日本では1年に1回なので、習った後は1年間ほぼ同じ型の練習になる)。
 それまでは、自分の練習としてヘッドスタンディングを含む逆立ち系のポーズもよくやっていたし、いろいろなポーズをその時の気分でやっていることが多かったけど、今ではそれほど多くのポーズをいつもすることはない。
 最近感じるのは、いつも練習はしていないにも関わらず、前よりもいろいろなポーズがやりやすくなっているということだ。フェルデンクライスを始めた影響ももちろんあると思うけど、練習している型がからだのベースをつくるものだという実感はある。
 「急がば回れ」という諺もあったっけ。ヨガをしていると、特に最初のうちはいろいろなポーズがしたくなるのは、ある意味仕方が無いとは思う。けれども、ベースがあるのとないのでは、ポーズもかなり違うものになるだろうし、ベースがないと体も痛めやすい。
 ヨガポーズは(きっと他の多くの体を使うものも同じだろう)下半身が土台だ。現在私が教えているクラスの半分以上は、上記の型をやるような内容になっている。それは下半身の強さをつくるようにつくられている。初心者にはきついところもあるが、自分なりに調整できるので、その人が動ける範囲でやることができる。
 自分のからだとは一生つきあっていくんだし、あせる必要は無い。練習していても、ある時期は自分が全然進歩していない気がするかもしれないけど、こういう地味な練習は積み重ねて閾値に達した時に何かが大きく転換するような気もしている。(わからないけどね・・・)
 木揚場教会の月曜日クラスと火曜日クラス以外のところでは、今のところ上記の型を練習している。今は大体の場所で空きがあるので、興味がある人はぜひご参加ください。

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