ゆるめる

 プロフィールのところで、マイブームに「仙腸関節をゆるめる」と書いた。最近、ヨガのポーズをするのに、伸ばすだけでなく、緩むことが大切なんだと感じている。全身がフニフニになり、脱力することとは違う。力を抜くことではない。
 昨日クラスで教えていて、ふと「緩めることは動くスペースもしくは環境をつくること・・・か。」という思いがよぎった。緩んでいないと、動けるスペースが広がらないんだな。何だか書くと当たり前のことみたいだけど、自分のからだで実感したので、そうだったんだ~と改めて理解した。この場合は、<緩める=固めない>と思っていただいてもいい。昔、よく「体の中にスペースをつくるように」とクラスの中で指示があったことを思い出した。こういうことだったのかな?
 ヨガの場合、緩めることは目的ではないけれど、緩んでいなければ、動きが生きてこないし、可動域も広がらず、ただ筋肉を伸ばすだけのストレッチになってしまう。
 力任せにポーズをするのではなく、呼吸や重力や、いろいろなものをうまくコーディネートする。緩める部分は緩め、伸ばしたり、押したりする。緩んでいれば、床等を押したときに体全体にその力が伝わるはずだ。固めていると、その力はそこで止まってしまう。
 ただし、その「緩める」ということは、かなり難しい。自分の状態が緩んでいないということさえわからないのが普通だと思う。
 さらに、固い場所が原因だとは限らない。私は仙腸関節を固めやすい方だけど、その原因は首だといわれているの。
 「緩める」ということは、永遠のテーマのようなものだ。現代人の生活で、緩んだまま仕事をして、都会を歩き、生活をするのはかなりきつい。きちんと仕事をしたり、生活をするために、無意識でみんなどこかを固めて、必死で生きているのだと思う。だから固めることは、自分を守るために、生きるために必要な鎧みたいなものだ。
 けれども、緩んだ状態に戻れたり、緩んだ状態があることを知っていることは、知らないこととは全く違う。その鎧は選択肢の一つで、着ることもできるし、脱ぐこともできるという認識を持てるかどうかが大切なんだと思う。その鎧自体は悪者ではない。
 
 私にとって、その辺の助けになっているのはフェルデンクライスメソッドだったりする。ヨガとは全然違うけど、ヨガにも日常生活にもとても影響のあるボディワークだと思う。
 話題が飛んだ文章だなあ。落としどころが違うところ行っちゃった。
 
 

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