「クロワッサン 856号 ちゃんと使っていれば筋肉は老けない」を見て

友達にクロワッサンにフェルデンクライスが載っているよと聞き、
早速購入。

感想 その1 
○ヨガクラスでやっている似たようなことがいろいろ載っている。
感想 その2
○いろいろなトレーニングが紹介されている中の一つで、
フェルデンクライスメソッドが取り上げられていて、
全国紙で紹介されるのは、とてもうれしい。
感想 その3
○掲載されていることは、されていないことに較べて1000倍位すごいけど、
フェルデンクライスメソッドの記事のキャッチコピーを見て、
これを見てやってみようと思う人がどのくらいいるのだろう・・・と思った。
「フェルデンクライスは脳に体の動きを学習させるゆっくりエクササイズ」
他のはこんな感じ。
「呼吸・消化・血流・姿勢 体幹を鍛えると、あらゆる機能が若返る。」
「ヤムナ・ボール・メソッドを体験 ストレッチより効果的!筋肉をほぐして不調を改善。」
「1日1分の腿裏ストレッチで、姿勢がよくなり代謝も上がる。」
「1日5分から始めよう!3週間で引き締まる、下半身トレーニング」
フェルデンクライスの説明の「脳」という言葉には引っかかる人がいるかもしれないけど、
他と比較すると「学習」とか「動き」とかにピンと来ない人が多いかも・・・。
自分でも似たようなキャッチコピーを書くことが多く、
いつも使う言葉なのだけど、
こうやって客観的に見ると、
とても曖昧で、よくわからない感じがして、
これを読んで興味を持つかといわれたら、正直わからない。
こんなふうに客観的にみられたことは、
自分にとってはよいことだった。
効果や時間をうたう言葉には、言葉の土壌では負ける。
人は具体的な言葉に弱い。
だけど、やっぱり、なんだかんだ言っても、
とりあえず文字が雑誌に載るだけでも、
名前が出るだけでも、喜ばしいことだ。
ベストの状態でできるなんてことはほとんどない。
小さな積み重ねの一歩一歩。
感想 その4
○筋トレを下手にやると体を痛める可能性も大きいと思う。
(フェルデンクライス以外の記事について)
紹介しているいくつかの筋トレの動きを、
生徒さんがやってみるのをみていたら、
他の部分を傷める可能性がありそうな動きをしている。
それを指摘したら、1人の生徒さんが、
「この痛みが、効いてるって勘違いしちゃうかも・・・」
そうだね、普通にありそうだね。
筋トレは、その筋肉がちゃんと働ける状態をつくることが、
まずは大切なのではなかろうかと思う。
本だと写真を見て、形を真似てすることになる。
けれども自分が本のモデルと同じ体勢だと思っていても、
実際は少し違っていることがかなり多いのではないかと思われる。
私も含めて、生徒さんなどをみていると、
人は自分の体が無意識にやっている緊張に気づいていない場合がかなり多いし、
自分の体がどのような状態なのか、最初はかなり曖昧な意識しかない。
その緊張がある状態が、自分にとっての普段の状態であれば、
その固さを保持した状態で、指示されている動きをやる可能性が高い。
そうすると実際に働きたい場所があまり使えずに、
代わりに他の頑張らなくていい部分が頑張ってしまうことになる。
もしくは指示された動きができないかもしれない。
そのときに、その人は筋力が弱いからだと思うだろう。
確かに筋力が弱いせいもあるだろう。
だけど筋力そのものの問題ではなく、
自分の体勢(姿勢)が、
その筋肉をきちんと働かせる状況を邪魔している可能性もある。
その人がどのくらい自分の体の意識がはっきりしていて、
体がどういう状態にあるのかを把握できているのかで、
全てのトレーニングはかなり左右されると思う。
だからこのようなトレーニングは、
(やった感だけじゃなくて)効果を求めるのであれば、
まずは数回でもきちんと指導を受けることが必須だと思う。
そしてフェルデンクライスメソッドは、
まさにそのベースとなる部分に働きかけるレッスンだ。
本来はこれらの筋トレなどと並列でないカテゴリーに入るべきものだ。

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