「手は床につくものなんですね!」

ヨガクラスで図書館から借りた本を参考にして、
椎骨や足首の関節の状態やらを、
こんなになっていますと紹介しました。
骨や関節のイメージをはっきり持っている人は少なく、
自分がおぼろげにイメージしていた関節の位置が、
実際と少しずれている場合もよくあります。
そのイメージを修正しただけで、
触らなくてもその人のポーズが変わったりもします。
例えば、立位前屈をしているときは、
どうしてもお尻が後ろに行きやすいのですが、
脛の骨と足の骨の位置関係をイメージするだけで、
多くの人がお尻の位置が変わります。
自分をどうイメージしているかが、
実際の動作に影響を与えます。
今週のクラスで、立位前屈で指が床につくけど、
掌がまだつかない程度の人をモデルにしてやってみました。
足だけでなくて、全身を意識してもらうのですが、
結果として3人とも掌かもしくは指全体を床に置けました。
3人のうちの2人が、
「掌が床につくとは思わなかった!」
というようなことを言いました。
ヨガクラスに通い始めた頃は、
手が床につくかつかないような状態の人が半分くらいいらっしゃいます。
(もちろん、全然つかない人も、ぺったりつく人もいます。)
だからなおさら掌が床にぺったりと触るイメージは持てずにいます。
そして少しずつ柔らかくなり、
指が床に着くようになります。
そうすると今後は指でからだを支え始めます。
まだ自分の体を支える部分が弱いせいもあると思います。
そうするとそのせいで前屈は止まってしまいがちです。
加えて、
「自分は体が固いから、手が床につくのはこの辺くらいなんだ」
と思い込んだりもしているようです。
自分の骨格に乗り、
脚や肚で自分を支えれば、
上半身の余分な緊張を取り除きやすくなります。
そうすれば、手や腕周りの緊張がとれ、
肩甲骨、胸あたりの緊張もとれてきます。
そうすれば指の第一関節くらいまでが床に触っている人は、
掌もしくは手の指全体くらいが床につく可能性が大幅に高まります。
だけど一番大事なことは、
自分の掌は(そのうち)床につく
とイメージできることだと思います。
床につかないと思っていれば、
いつまでたってもつかないと思います。
つかないと思うことは、
自分の可能性をそこで止めることであり、
自分の行動や思考がそれ以上ひろがりようもないからです。
自己イメージというのは、
その人の動作、さらに言えば、
行動を変えうるものなのだと思います。
フェルデンクライスメソッドで、
「自己イメージ」は頻繁に登場する言葉なのですが、
最初はどういうことなのか、よくわかりませんでした。
最近、やっと「そっか!」と思うようになりました。

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